トップページ > 主な活動 | 過去のラブ・ジ・アース ミーティング > 第2回 ラブ・ジ・アース ミーティング
開催が2週間前に迫った頃から、毎日欠かさず天気予報をチェックしていた。一日一回が朝晩二回となり、3日前になると暇さえあれば天気予報サイトにインターネットをつないでいた。「晴れて、お願い…」そう祈りを込めながら。 昨年9月28日(日)、静岡県相良サンビーチでラブ・ジ・アース初となる海岸清掃イベント『ラブ・ジ・アース ミーティング 1st』を開催してから約8ヶ月、細々ながらも活動の告知やステッカーの配布を行ってきたところ、全国各地のライダーから「活動に賛同します」というメールや手紙、問い合わせが日々止まず、私たちの予想を遙かに上回るうれしい反響が続いていた。そう…、だから万一、雨が降ってしまったとしても来てくれるライダーはきっといるはず。でも、やっぱり晴れて欲しい。会場まで気持ちよく走ってきてもらいたい、気持ちよくゴミ拾いをしてもらいたい、そして気持ちよく帰ってもらいたい。「神様どうか…」 しかし、そんな想いも空しく、天には届かなかった。イベント前日、会場の波崎海水浴場に到着すると、季節外れの台風の影響で波は大荒れ、風は強く、しかも異常な寒さ。震えながらも黙々と準備を進めるが、ポツポツと雨まで降り出し、スタッフ全員の顔に不安がよぎっていた。「こんな天気で本当に来てくれるのだろうか?」。その晩、最後の天気予報チェックは、曇りのち雨だった。 イベント当日、やはり朝から曇り空。どうにか雨は降っていないものの、今にも降り出しそうな雲行きである。しかも昨日同様、かなり寒い。AM6:40、スタッフ全員で円陣を組み最終ミーティングに入る。「あいにくの天候ですが、来場者を気持ちよく迎えましょう!!」 AM7: 00、今回のイベントに賛同してくれた協力出展ブースの搬入車両が次々と入って来る。「あいにくの天気ですねぇ」テントを広げながら出展者の方々も不安そうに空を仰ぐ。今のところ1000台近くも止められる駐車場にバイクの姿は一台もない。バイクイベントを何度も見ているから分かる。本来ならもうそろそろ集まってもいい時間帯なのに…。 受付オープンまで1時間を切ったころ、遠くからエンジン音が鳴り響いてきた。それを機に一台また一台と、ネイキッドからビッグスクーター、原付まで、バイクのジャンルも排気量もさまざまな車両が続々と集まってくる。AM9:30を過ぎた頃にはアッという間に150台近くものライダーが集結。「受付オープン!!」 受付を済ませたライダーたちは、ゴミ袋を片手に広い海岸へと向かっていく。「みなさん、どうぞ休憩しながら拾って下さいねー」ラブ・ジ・アース実行委員会・会長の北村が何度もマイクで声をかけるほど、ライダーたちは手を休めず一生懸命にゴミを拾ってくれている。ゴミ収集ポイントにはまたたくまにゴミの山が積み上げられ、PM12:00、終わってみれば集められたゴミは約4トン、約400名のライダーによって波崎海水浴場は見るもきれいな海岸へと一変した。 午後からはきれいになった海岸を見渡せるデッキにてステージイベントを開催。レーサーの鶴田竜二氏を進行役に、二輪専門誌アウトライダー編集長・菅生雅文氏、ジパングツーリング編集長・田中淳磨氏、チャンプU編集長・皆井ケンヂ氏を迎えたトークショーをはじめ、ジャンケン大会、記念撮影が行なわれた。そして最後に「今日、ここに集まった人たちで互いにエールを送り合おう!!」。冷たい北風は終始止むことはなかったが、デッキに鳴り響いた参加者たちの拍手は暖かく、私の目にも熱いものが込み上げた。 来場者数こそ前回より下回ってしまったけれど、確実にラブ・ジ・アースの輪が広がっていること、そしてみんなが心を一つにしたことで大成功に終わったのは言うまでもない。あの悪天候の中、集まってくれたライダーの皆さんには本当に心から「お疲れさまでした」。そして「これからもよろしくお願いします」。今日の出来事はきっと参加者全員の心のどこかに深く刻まれたと信じています。 最後に、今回のイベントに出席できず、ひどく惜しんでいた二輪ジャーナリスト・佐藤信哉氏から届いたメッセージの一部を紹介したい。「文句を言うのと、ケチをつけるのは実に簡単なことなのだ。大切なのは“初めの一歩”を踏み出す、その鉄の度胸であり、信念、ポリシーなのだ」。また次回、より多くのラブ・ジ・アースライダーに会えることを楽しみにしています。(C)